どんなに良い出来のホームページを作っても、見られなければ、つまりアクセス数が少なければ来院にはつながりません。
アクセス数の増加に比例して集客数が増えるわけではありませんが、アクセス数が多いホームページの方が集客の成功率が高いことは間違いありません。
今回は治療院ホームページのアクセス数を増やす方法について解説をしていきます。
6つの方法を紹介しますが、それぞれの方法について特徴も解説を致します。
その解説を踏まえて、どの方法を自院のホームページに導入するかを参考にしていただければと思います。
この記事でわかること
ホームページのアクセス数を増やす手段がわかる
それぞれの手段の特徴がわかる
今ホームページのアクセス数で悩んでいる場合は、何をすべきかがわかる
治療院のアクセス数(PVについて)
ホームページのアクセス数は、別の言葉ではPV(Page View)と言われます。
昔は「アクセス数100につき1人の集客」という目安がありました。しかし今は治療院の競合がえたり、様々な流入経路でホームページにたどり着く人がいるようになったので、この目安は参考にならなくなってきています。
またアクセス数が増えるのと比例して集客が増えるわけでもありません。
最初のころはアクセス数が増えるにしたがって集客も増えやすいのですが、ある程度アクセス数が集まってくると同じようなペースで集客につながらなくなってきます。
またアクセス数には「質」というものがあり、質が集客率に影響します。
例えば「肩こり」や「腰痛」などのキーワードで検索して治療院のホームページにたどり着いた人は、来院する見込みの高い人です。
一方で例えば症状名や整体とか整骨院とかと関係ないキーワードでの検索が増えたとしましょう。
ホームページのブログでたまたま近所の飲食店について書いてみて、その飲食店を検索していた人があなたの治療院にたどりついたとしても、来院しようとは思いません。
その人は治療を求めているのではなく、飲食店の情報を探しているからです。
以上のようにアクセス数というのは単純なものではないのですが、アクセス数が少ない状態は集客上良くないので、対策を打って増やしていく必要があります。
方法① SEO対策
ホームページのアクセス数を増やす方法ので最もメジャーなものはSEO対策です。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、狙ったキーワードで検索したときに上位表示されるようにする対策をSEO対策と言います。
SEO対策のアルゴリズム(検索結果の計算法)は200以上あると言われていますが、それらはブラックボックスなので、手探りで対策をしていくことになります。
SEO対策の特徴としては、上手くいくと無料で膨大な質の良いアクセス数をホームページに集めることが出来ることにあります。
またグーグルのアルゴリズムは定期的にアップデートされていて、小まめに順位が変動します。
大規模なアップデートが行われることもあり、その際は検索順位上位にあった治療院のホームぺージでも一気に圏外に飛ばされてしまうこともあります。
SEO対策は一度で完結するのではなく、小まめに対策を行っていくことが必要だと言えます。
治療院ホームページのSEO対策の難しさ
治療院のホームページで集客につなげるためには、「地域+症状名」や「地域名+業種名(整体/整骨院/鍼灸院 etc)」などのキーワードでSEO対策し検索の上位に表示させる必要があります。
しかし現在では、このSEO対策には1つ難点があります。
それは「健康アップデート(ymyl)」というものの影響です。
グーグルは健康系の情報のあるホームページに関して、検索上位に表示させるには「法律に沿っているか」や「正しい医療情報を掲載しているか」を重視するようになりました。
これは治療院のホームページとは非常に相性が悪いのです。
治療院は競合がたくさんあるために、集客するためにはホームページの内容を差別化したり特徴を打ち出したりする必要があります。
しかしそれをするとSEO対策としてはマイナス効果になりやすくなってしまったのです。
法律になるべく沿った情報や正しい医療情報の場合、治療院の魅力を打ち出しにくくなります。
もし治療院がホームページのSEO対策を強化するのであれば、「差別化されていない魅力の打ち出しにくいホームページでどう集客につなげるか」ということ考えておく必要があります。
方法② MEO対策
Googleマイビジネスに治療院を登録してMEO対策をすることで、ホームページへのアクセス数を増やすことが出来ます。
MEO対策というのは、Googleマップ部分の「ローカルパック」と呼ばれる上位3位までに自院を表示される部分対策のことです。
Googleで検索をしてみると検索結果の上にローカルパックが表示されるので、治療院のホームページへのアクセス誘導の方法としてとても有力な方法になってきています。
MEO対策の特徴としては「SEO対策では上位表示が難しいようなキーワードでも上位を狙える」ということにあります。
例えば自律神経失調症や椎間板ヘルニアのような病名の場合、治療院よりも病院やクリニック系のポータルサイト・製薬会社系の情報サイトが優先的に上位表示されます。これは先に説明した健康アップデートによる影響です。
しかし治療院のMEO対策では、そうした病名でのキーワードであってもローカルパック部分に表示させることは可能です。
これを上手く利用すれば、様々な症状名での検索アクセスをホームページに流し込むことが出来るのです。
MEO対策は治療院側の努力が必要
MEO対策というのは様々な要因が検索順位に反映されます。
Googleマイビジネス部分だけを運用していれば良いのではありません。
「ホームページの内容とGoogleマイビジネスの内容に関連性はあるか」
「外部のポータルサイトにクチコミは集まっているか」
実はこんなことも関係してくるのです。
Googleマイビジネスにクチコミを集めることは有効なMEO対策になるので多くの治療院で実施しているとは思いますが、外部の有力なポータルサイトへのクチコミ投稿も重要になってくるので、やるべきことはたくさんあります。
MEO対策はSEO対策以上に治療院側の努力が必要な対策であると言えるでしょう。
方法③ PPC広告
PPC広告(Pay Per click広告)を使うことはホームページのアクセス数を増やすことに直結します。
PPC広告は、表示された広告がクリックされるごとに課金される広告のこと。主にGoogleやYahoo!の検索結果の上や横に表示されます。
PPC広告はGoogle広告とYahoo!広告がありますが、どちらもSEO対策できないようなキーワードでの検索でアクセス数を増やすことが大きな強みです。
MEO対策の部分でも解説しましたが、自律神経失調症や椎間板ヘルニアのような病名ではどんなにSEO対策をしても治療院のホームページは上位表示が難しいのが現状です。
またSEO対策は「地域名 肩こり」「地域名 整体」のように、地域名を入れて検索結果の上位を狙えますが、地域名の入っていない「肩こり」「整体」では上位表示はほぼ不可能です。
そうしたSEO対策できないキーワードでの検索において、PPC広告は上位表示させることが出来るので、集客に有効なアクセス数を集めることが出来るのです。
運用次第で吉にも凶にもなる
PPC広告は運用・設定が集客の決め手になるので、ただ漠然と出稿すれば良いものではなく、正しい使い方をしないと費用が無駄になってしまいます。
キーワードの選定・出稿エリアの選定・レスポンスブ広告やディスプレイ広告は利用すべきか・構造化スニペットは表示させるべきなのか etc このように専門用語も多いために、運用自体に専門知識が必要になります。
また広告を設定するための管理画面も複雑で初心者にとってはかなり苦しい設定作業になるでしょう。
苦労して設定したのにも関わらず、その設定が正しい設定でないと何万円も何十万円かけても集客にはつながりません。
しかし一方で正しい設定させ見つけることが出来れば、毎月安定して新規集客が出来るようになります。
運用次第で吉にも凶にもなるのがPPC広告なのです。
方法④ ポータルサイト
ポータルサイトに治療院の情報を登録して、他院に負けないくらい運用を行うとホームページのアクセス数を増やすことが出来ます。
ポータルサイトにはホームページへのURLを設定できるので、そこからホームページに誘導されるからです。
治療院に有効なポータルサイトは治療院のホームページより上位に表示されていることが多いので、ポータルサイト内で目立たせることが出来ればホームページのアクセスを大量に増やすことも可能です。
現在ホームページのURLを登録出来て、かつ集客の期待が出来るポータルサイトは「エキテン」「鍼灸コンパス」ぐらいでしょう。
クチコミ数と有料プランが大きく影響する
クチコミサイトはただ登録すれば良いものではありません。
多くの場合、クチコミの数や評価点が大きい方が目立つように表示されるます。
また有料プランがあると、その方が目立つようにしてくれます。
つまり、クチコミをたくさん集めて評価点を上げて、かつ有料プランを利用するというのがベストな運用法で、ホームページへのアクセス数も増えやすくなるでしょう。
ただしクチコミを集めないまま有料プランにすると、アクセス誘導効果はとても低くなることだけはご注意ください。
いくら有料プランで目立っても、クチコミ数や評価が少ないと、そもそも見られないからです。
方法⑤ チラシ
チラシを撒くこともホームページのアクセス数を増やすことにつながります。
チラシを見て治療院に興味を持った人は、そのまま問い合わせや来院するのではなく、ホームページを見ます。
なのでチラシを撒くことはホームページのアクセス増につながるのです。
しかし実際に来院につながるかはホームページの内容次第です。
ホームページを見てから問い合わせをするかどうかを決めるでしょうから、ホームページに魅力を感じられなかった場合は問い合わせ・来院に至らないでしょう。
チラシ内でホームページに誘導する
チラシを撒く時には必ず「ホームページへの導線」を掲載しましょう。
ホームページのURLはもちろん、「こんな検索をすると検索の1番目に出てくるよ」というようなキーワード、読み取るとHPが表示されるQRコードなど。ホームページにたどり着く方法をなるべく多く載せておくと、チラシからホームページにアクセスされる可能性が高くなります。
チラシを見てからホームぺージにアクセスする数自体は、他のアクセス増の方法と比べて多くありませんが、アクセスの質は良いので集客率は高い傾向にあります。
方法⑥ SNS
ツイッターやインスタグラムなどのSNSを上手く活用することが出来るのであれば、ホームぺージへのアクセス数を増やすことが出来ます。
SNSでホームぺージのアクセス数を増やすには2つの方法が考えられます。
①フォロワーをとにかく増やす
②ブログをSNSで共有してそれをバズらせる
SNSは上手くいくと無料でホームページのアクセス数を急増させることは出来ますが、そこにいたるまでに大変な労力と時間が必要になります。
またSNSで成功した人と同じことをしたとしても再現性がないので、上手くいきません。
なのでSNSを利用したい場合、あくまで「余力があれば」の時だといえるでしょう。
どの方法を利用すべきか
6つも方法を紹介されると、どれを主軸に活用していけばよいか迷うと思います。
治療院集客集団WAOの考える優先度は次の通りです。
優先度高:MEO対策、PPC広告
優先度中:SEO対策、チラシ
優先度低:ポータルサイト、SNS
MEO対策とPPC広告の利用は、治療院がホームぺージのアクセス増したいならば利用が必須だといえるでしょう。
SEO対策に関しては、集客戦略次第だと思います。高単価施術の治療院の場合はSEO対策でのアクセス増は向いておらず、PPC広告を優先させるべきだと思います。
チラシは広告費に余裕があれば継続的に行っておいて損はないでしょう。
ポータルサイトやSNSは優先順位が低いです。ポータルサイトはすでに活用しきっている治療院が多く、それに勝つことは難しくなっています。
SNSは運用にセンスが必要なので、万人にお勧めできるツールではありません。
治療院の経営者はかけられる費用も時間も労力も有限です。MEO対策とPPC広告を必須として、あと1つどれを行っていくかを決めていくのが良いと思います。
ホームページのアクセス数増の方法まとめ
治療院ホームぺージのアクセス数を増やす6つの方法とその特徴について解説を行ってきました。
ひと昔前なら、ホームページのアクセス数増にはSEO対策とポータルサイトの運用が必須でした。
しかしそれは変わってきており、この2つの優先度は低くなってきています。
今ホームページのアクセス数でお悩みの治療院は、ぜひ今回の記事を参考にして何から対策を行うか決めていただければと思います。
今回優先順位が高いとした方法は、今後は低くなっていく可能性もあります。
なのでホームページのアクセス数を増やす方法に関しては常にアンテナを張り巡らせておいて、かつ複数を利用することで、どれか1つの効果が低くなった時の悪影響を減らすことが出来るので、ぜひ気を付けてください。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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