治療院の集客に重要なことは、「どんな症状で集客するか」ということです。
ある症状で悩む人の多くが、その症状名でネット検索をします。
ある症状で悩む人は、その症状名の入ったチラシに興味を持ちます。
どんな症状名を選ぶかは、治療院の集客では非常に重要であることを実感されていることでしょう。
今回はその症状の一つ「変形性膝関節症」で集客する方法についてまとめてみようと思います。
変形性膝関節症の患者を集める方法だけでなく、失敗しがちな部分も詳しくお話するので、ぜひ参考にしてみてください。
ターゲットの情報を正確に把握する
集客で重要なのは、ターゲットの情報を知ることです。
ある症状で悩む患者さんの情報というのは、大きく分けて次の3つになります。
年齢構成
変形性膝関節症で悩む患者さんの多くは高齢者です。
だいたい60歳~80歳以上です。
ということは、集客を考える時にこの年齢を考慮に入れる必要があるわけです。
一般的な治療法とその限界
変形性膝関節症で悩む方が一般的に受ける治療を理解しましょう。
・運動療法(リハビリ)
・薬物療法(痛み止め・湿布・ヒアルロン酸注射)
・手術
集客するは、こうした一般治療に関しての不満を理解して上げることが必要になります。
・リハビリがきつくてとても継続出来ない
・痛み止めは一時的に効果があるか、きれるとぶり返す
・ヒアルロン酸注射でまったく効果を感じない
・手術を受けるのが怖い、受けたくない etc
このように、患者さんの苦しみを理解して伝えるために、治療法を知らねばなりません。
生活での具体的な支障
その症状で日常生活にどのような支障があるのかを知りましょう。
変形性膝関節症の場合に起きる支障は・・・
・歩くと膝が痛いので、散歩や買い物に行けない
・立ち上がる時の痛みが気になる
・階段の昇り降りで膝が痛むので、なるべく使いたくない
・膝をピンと伸ばすことが出来ない
・歩行が出来ないほど膝が痛い
こうした日常の支障を理解してあげて、その支障を解決してあげることを提案すれば、集客することにつながります。
どんな症状でもそうですが、「年齢層」「一般的な治療法とその限界」「生活での具体的な支障」をしっかりと掘り下げる・理解することが集客の大前提となります。
年齢に合わせた情報伝達をする
前提として調べた情報を元に広告宣伝で情報伝達をする必要があるわけですが、ここで必要になるのが年齢層の情報です。
年齢層によって、情報の仕入れ方が違うからです。
2020年現在で、10代の情報の集め方と70代の集め方が違うことは、直感的にでも理解できますよね。
変形性膝関節症の主要年齢層は60歳~80歳ですから、これらの年齢層に合った情報伝達をする必要があります。
具体的には、WEB広告だけではこの年齢層に情報を伝えずらいということです。
インターネットが広まったとはいえ、まだこの年齢層の人はWEBで情報を集めることに慣れているわけではありません。
ホームページを作ってPPC広告を利用しても、それだけでは不十分です。
だからチラシを併用することが非常に重要なんです。
60歳~80歳はチラシを結構チェックしています。WEBは見なくてもチラシで情報収集はします。
なのでチラシ+ホームページを組み合わせて情報伝達をすることが、変形性膝関節症の患者さんを集客するために必要だということです。
WEBだけでは集客出来なかった実例
実は当社では、クライアントの依頼で「膝痛専門」のホームページを作ったことがあります。
変形性膝関節症とスポーツによる膝痛を主に扱うホームページです。
しっかりとホームページ内容を考え、作成し、PPC広告で費用を結構な額かけてみました。
残念ながら反響は月に1件2件あるかどうか、でした。
そこでPPC広告を止めて、膝痛のチラシを撒いてみました。
そうすると月に5名は来るようになりました。
変形性膝関節症の患者さんには、WEBだけではまだまだアプローチできていないことがわかったのです。
アナログではありますが、チラシで院の存在を知ってもらい、そこからホームページを見てもらうことが必要でした。
一般的な治療法との違いを伝える
治療院で行うのは、整形外科や保険治療の接骨院で行う治療法とは別のアプローチです。
治療院がアピールする相手は、こうした一般的な治療法で満足していない患者さんです。
なので一般的な治療法と何が違うのかを伝えることがとても重要になります。
●例えば一般的な治療法の1つである運動療法がキツイと感じる人が多いのであれば
→誰でも継続できる施術であることをアピール
●一般的な治療で痛みがぶり返すなら
→痛みがぶり返さないようにする施術であることをアピール
●手術を受けるのが不安、体力が心配
→手術を受けずに元の生活に戻れることをアピール
明るい未来を提示する
何かしら症状で悩んだことがある人は、それはどれだけツラいことかとても深く理解しているのではないでしょうか?
生活に様々な支障がでるし、痛みやシビレの場合はそれがあること自体がとてもツラい。
治療院の役目は、そんな生活の支障がなくなり、明るい生活に戻れることを提案することです。
・自分の一人で歩けるようになり、散歩や買い物に行ける
・脚を曲げられるようになって、庭いじりが出来る
・階段でも全然膝が痛くならない
あなたの院に来ることで明るい未来が待っているなら、それは患者さんが来院する大きな動機になります。
変形性膝関節症で集客するためのまとめ
●ターゲットの情報を正確に把握する
●年齢層に合った情報伝達を行う
●一般的な治療法では出来ない結果をアピールする
●明るい未来を提示する
この4つが変形性膝関節症の集客に必要なのですが、その中でも「年齢層に合った情報伝達」が一番影響が大きいでしょう。
WEBだけでは変形性膝関節症の患者さんには情報が届かない。だからアナログな方法でもチラシを使う必要がある。とても大きなポイントです。
決して母数は多くないものの、確実に悩む人がいる変形性膝関節症。
高齢化が進む現在、人口動態を考慮すると今後30年はこの症状で悩む人が増えると思います。
今から変形性膝関節症の患者さんを集める仕組みを作っておくことは、治療院経営も安定化につながると思います。
ぜひ今回記事を参考にして、実際にアクションにつなげてみてください。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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