いざ開業したのにあまり患者さんが来ない!暇だ!
このような整骨院、実は結構あります。
せっかく暇があるのですから、その時間を使って対策を行わないともったいないですよね。
今回はそんな暇な整骨院から毎日忙しい整骨院に変わるための、原因と対策について解説していきます。
暇な整骨院に共通する2つの原因
暇な整骨院には、だいたいが2つの共通点があります。まずはその原因を把握することが重要です。
原因① 新患が来ない
新患が来ない整骨院は、当然暇になります。
新患が来ないのは、宣伝・マーケティング・集客を適切に行っていないからです。
そのホームぺージは患者さんに訴求する内容ですか?
クチコミや体験談は集めていますか?
ブログは書いていますか?
新患が来ないことには明確な理由があるはずなので、それを見つけて1つ1つ解消していきましょう。
原因② リピート率が悪い
せっかく新患が来てもリピート率が悪いのであれば、整骨院は暇になります。
新患とリピートの割合は、2:8~1:9くらいにするのが理想です。
もし新患が月に30人来ているのに、半分もリピートしないのであれば、それは院としてのりピート対策に問題点があります。
リピート率が悪い整骨院は、なぜリピートがいないかをチェックして、1つ1つ問題点を解決していきましょう。
新患の少なさよりリピート率が悪い方が問題
暇な整骨院の場合、新患の問題よりもリピート率の悪さの問題の方が影響が強いと言えます。
というのも整骨院は整体院や鍼灸院と違って保険治療が出来るので、それなりに新患を集めることが出来るのです。
特に路面店・テナントの整骨院であれば、看板・のぼりだけでもそれなりに来てくれます。
※保険治療を行わないのに整骨院の屋号を掲げている場合、患者さんが勘違いするので「整体院」にする方が親切です。
なのでこれ以降は、暇な整骨院が解決すべきリピートの問題についてお話をしていきます。
リピートしない整骨院の3つの問題
リピートしない整骨院には3つの問題点があります。
①施術力不足
施術力が不足している場合、患者さんはリピートしません。
つまり「治せるかどうか」ですね。
ここに自信がない場合、まずは施術力・技術力を磨きましょう
今は治療院の技術に関する様々なセミナーがあります。なんとかなります。
②説明力不足(コミュニケーションの問題)
新規の患者さんに対する説明力が不足している、つまり患者さんとのコミュニケーションに問題があると、残念ながらリピートはしません。
リピート率の低い整骨院は、患者さんへの説明が足りていなかったり、十分なコミュニケーションをしていないケースがほとんどなので、これを改善していきましょう。
患者さんの疑問・不安に答える
ではどのようなことを説明すべきかというと、患者さんの疑問・不安を解消するような説明をすべきでしょう。
患者さんは次のようなことに、疑問・不安を持っています。
- どんな方針で施術を行うのか?
- 施術の刺激は?痛みはあるのか?
- 患者さんは今どんな状態か?
- これからどんな施術を行うのか?
- 身体の悪い部分の説明
- 悪い部分を解消した際に、主訴は良くなっているかの確認
- 施術によって身体がどう変わったか
- どれくらいの施術回数良くなるのか
- 通うペースはどれくらいか
- そもそも本当に良くなるのか
- 初回後に悪化したような感じなった時の注意点
- 「ここに通えば良くなりそう」と患者さんに思ってもらえるような、安心してもらうための言葉
準備と練習することで改善が出来る
天然でリピート率の高い整骨院の先生は、これらの説明を意識しないでやっています。
一方でこのような説明をしてこなかった院、するのが不得意な院は、そのような天然の院を真似しても逆効果です。
皆さんがすべきなのは「準備」と「練習」です。
まずは、どのような説明を自分はするべきなのかを、紙やパソコンで書き出しましょう。(準備)
そしてその説明を、可能であれば人の前でシミュレーションしましょう。(練習)
これを繰り返していくと、最初はぎこちなかった説明が、徐々に自然に出来るようになっていきます。
そうすると言葉に説得力が出て来て、患者さんのリピート率が上がっていくはずです。
③接客要素の不足
整骨院は治療をする場所ですが、接客要素もリピートには必要となります。
「自分は治療家だから、接客なんてしない」とお考えの人もいるかもしれませんが、みなさんがイメージするようなサービス業的接客ではなく、「患者さんを不快にさせない」「ちょっとしたことで患者さんに喜んでもらう」ものだと考えると良いでしょう。
身だしなみ・清潔感
治療家であるあなたやスタッフの身だしなみ・清潔感には気を付けて、最低限患者さんに不快に思わせないようにしましょう。
どんなに治療の腕が良くても、ここがマイナスになると、患者さんにとっては通うことに抵抗を感じます。
ここで言う身だしなみ・清潔感というのは以下のようなものです。
- 服装
- 髪
- ニオイ(身体や口)
- 汗 etc
院自体の清潔感
院の清潔感もリピートには重要になります。清潔感がない院に通いたくはならないという患者さんの気持ち、みなさんもわかるのではないでしょうか。
ちょっとでも不潔だと思われてしまうとリピートの可能性は大きく下がるので、院の外観(入口など)や内装を細かくチェックしましょう。
患者さんとの距離感
患者さんとの距離感も気を付けないとリピートには悪影響です。
例えば初回の時に距離を詰めたコミュニケーションをしてしまうと、拒否感が患者さんに生まれるかもしれません。
一方でサービス業的な丁寧すぎるコミュニケーションだと、「この先生、自信がないのかな」と思われてしまうでしょう。
患者さんとは適度な距離感、適度なコミュニケーションが重要になります。
また患者さんへの説明の仕方にも接客要素が必要です。
要は治療家目線の言葉ではなく、患者さん目線のわかりやすい言葉でコミュニケーションしないと、信頼関係は構築されません。
ただ一方的に治療家側が説明するだでもNGです。患者さんが不安や疑問を質問出来るような雰囲気作りも心掛けましょう。
営業せずに営業する
患者さんは「営業された」と感じるとリピートはしません。
しかし営業しないと通院することの必要性を患者さんは理解してもらえないので、「営業せずに営業する」ということが必要になります。
営業が適切なタイミングであれば、営業されたと思われることはありません。
例えば患者さんから「何回くらい通えば良いのでしょうか?」と質問された時はチャンスです。
「今の状態だと、だいたい○○回くらいだと見込んでいます。回数券があるので良ければどうぞ」と自然と提案出来るでしょう。
マイナスになる要素を減らす
患者さんのリピート率を上げる際の基本となる考え方は、「マイナスになる要素を減らす」ということです。
治療技術が良くてプラス10点だったとしても、接客や身だしなみなどでマイナスが蓄積してマイナス11点になってしまったら、残念ながら患者さんはリピートしてくれないでしょう。
リピートを妨げるマイナスポイントは、なかなか自分では気づくことが難しいことでしょう。
なので第三者協力していただき、マイナスポイントを改善していくことをおススメします。
まとめ
暇な整骨院向けに、リピートしない理由と対策について解説をしてきました。
治療院はリピート商売です。リピート率が50%ない整骨院には問題があるので、今回の記事を参考にして改善してみてください。
そしてリピート率80%オーバーを目指していきましょう。そうすることで経営は高レベルで安定することでしょう。
投稿者プロフィール
-
治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
最新の投稿
- SEO対策2024年9月20日治療院ホームぺージで実施すべきSEO対策を完全解説【最新版】
- リピート率アップ2024年9月11日暇な整骨院必見!患者がリピートしない理由と対策を徹底解説
- マーケティング2024年9月6日ワンルームマンションで鍼灸院を開業するメリット・デメリットと成功のコツを解説
- マーケティング2024年8月19日鍼灸院の成功者の秘訣はリピート率にあり!失敗の理由と成功のコツを解説