路面店ではなくマンションの一室で整体院を開業するのは、集客・経営上不利だと言われています。

これは残念ながら事実です。路面店は道行く多くの人の目に止まるため、院をそこにを構えているだけで高い宣伝効果になるからです。

路面店にはそれ自体に広告効果があるのです。

一方でマンションの一室で営む整体院は、人の目に触れること自体がないので、積極的に宣伝費用をかけなければ集客にはつながりません。不利なポイントです。

「整体院の場所は成功に関係なく、マンションの一室でも成功できる」と豪語する人もいらっしゃいます。

確かにマンションの一室で成功している整体院はあるにはあるのですが、それはごく一部の院だけであって、そこと同じことをしても成功できるわけではないのが現実です。

とはいえ路面物件はすでに他の院やお店が使っていますし、空きがあったとしても家賃が高額なので、どうしてもマンションの一室で開業せざるをえない整体院さんもあるでしょう。

そこで今回は、「マンションの一室で整体院を開業しても集客に成功させる5つのポイント」を詳しく説明していきます。

今回お話することを実行して必ず成功するわけではありませんが、少なくとも失敗のリスクを減らすことは出来ますし、成功率を高めることが可能です。

今マンションで開業を考えている方に参考になるでしょうし、今マンションの一室で集客に苦労している整体院さんでもすぐ改善に使うことが出来るでしょう。

マンション整体院と路面整体院のメリット・デメリット

まずはマンションでの整体院と路面店整体院のメリット・デメリットを知っておきましょう。

特にデメリットを理解しておくことは、集客に成功させるポイントになります。

メリットデメリット
路面店集客しやすい(人の目に触れやすいので広告効果がある)
外から中が見えるので、安心感を与えやすい
家賃が高い、初期費用も高い
マンション整体院家賃を抑えやすい、物件を見つけやすい人の目に触れないので、宣伝や集客に力を入れる必要がある
新規患者獲得コストが高くなる傾向にある
どんな院がわかりにくいので不安を感じる人が多い
部屋で1対1の状況になるのが怖い

路面店についてはすでにお話した通り、そこにあるだけで人の目に入るので宣伝になります。

また入口に立て看板やのぼりを置くだけで飛び込み患者が来る可能性があります。

一方でマンションの一室では人の目に入りませんし、立て看板などを出すことも出来ないでの、飛び込み患者の可能性はほぼ0%です。

同時にチラシやホームページなど新規集客の宣伝を行っても、新規患者獲得コストが高くなる傾向にあります。

ザイアンスの法則(単純接触効果)

マンション整体院と路面店との違いは、ザイアンスの法則というマーケティング理論で説明が可能です。

ザイアンスの法則は「単純接触効果」というものを説明した法則です。

これを簡単に説明すると、「人は初めてのものには警戒を抱き、接触回数が増えるごとに警戒心が減って、徐々に好きになっていく」ということです。

路面店の整体院は、人の目に入るという接触回数が自然と増えていきます。なのでそこにあるだけで警戒心が解けていきます。

しかしマンションの一室の整体院は、患者さんにとっては初対面になります。当然警戒心は強いでしょう。

マンションの一室よりも路面店の方がホームページやチラシで新規患者獲得コストが抑えられるのは、警戒心が減っているからです。

マンションの整体院では、警戒心を強く抱いている見込み患者を説得するような宣伝や新規集客法、つまり「知恵を絞った宣伝・新規集客」を行うことが成功のキーとなるということです。

まずはこれを理解しておきましょう。

マンションの一室で整体院を開業しても集客に成功させる5つのポイント

これから本題の「マンションの一室で整体院を開業しても集客に成功させる5つのポイント」について詳しくお話をしていきます。

「初対面で警戒心の強い見込み患者さんにいかに納得してもらえるか」ということを念頭においてこの先をお読みいただくと理解しやすいと思います。

①デメリットをメリットに変える

マンションの一室での整体院開業は確かにデメリットが多いのですが、そのデメリットを逆にメリットに変える・デメリットに魅力を感じられるような宣伝を行うことで、新規集客につなげやすくなります。

まずマンションの一室であることに不安を感じる人が多いので、このデメリットを反転してみます。

「マンションの一室なのに県外からも改善を求めて駆け込んでくる人が毎月多数」

このようにアピールすると技術力がありクチコミの多そうな整体院であるように感じられるので、来院のハードルと下げることにつながります。

他にも「マンションの一室で一対一になるのが不安」というデメリットを反転するなら

「飛び込みの患者さんや待合室で待つ患者さんに邪魔されることなく、お一人お一人を丁寧に見るために、この形態を取っています」

こう表現すると、自分だけに時間を使ってくれる良い院であると思われやすくなります。

マンションであるデメリットを反転させてメリットであるように見せるようにしていきましょう。

②患者さんが多く通っているように見せる

人は人気のない場所に入ることに抵抗を感じます。

例えば街で食事する場所を探している時に、お店の中をのぞいて1人もお客さんがいなかったら、入りにくさを感じませんか?

でもお客さんが数人いるだけで、人はそこに入ること抵抗を感じなくなります。これをマーケティングでは「バンドワゴン効果」と言います。

またよくあるケースとして、行列の並んでいるお店ばかりに人が集まってくるということがあります。(ラーメン店やカレー店などに多数あり)

このように「人気がある」「人が通っている」ことを見せることで、人の心理的ハードルをなくすことが可能です。

マンションの一室で整体院を開業するのであれば、ホームページやチラシなどでは「たくさんの患者さんが通っている」ということを打ち出すことが重要です。

  • 患者さんの顔写真をホームページに多数掲載する
  • 患者さんからの感想メールやLINEなどを積極的に紹介する
  • 地域でクチコミ数が一番だと伝える
  • 紹介率を数字で紹介する

このようなことを積極的に情報発信していきましょう。「自分もこの整体院をを選ばないと損をしてしまう」と感じてもらいましょう。

③院内を「見える化」する

マンションの整体院は、路面店の院と違って「中が外から見えない」ことが患者さんのハードルを上げています。

入ったことのない場所に入ることには勇気を必要とする人の方が多数です。

中が見える路面店は飛び込み患者も起こりやすいのは、勇気を必要としないからです。

つまりマンション整体院の場合は、出来るだけ中の様子を見えるようにすることが患者さんの心理的なハードルを下げて集客しやすくします。

宣伝素材では、院の外と中を大きな写真をふんだんに使って紹介します。

費用をかけられるなら、院内ツアー動画を作ってホームページで紹介したりSNSに掲載することも一つの方法です。

また開業時に「無料お披露目会」などを行って、院を案内しつつ無料で施術を提供する方法もあります。

方法はなんでも良いので「院内を見える化」することさえ出来ればOKです。

④「権威」で信頼性を向上させる

名人や医者・医療従事者などの推薦を宣伝媒体に乗せることで、マンションの一室であっても信頼性を感じてもらえるようになり、新規集客につながりやすくなります。

これは「ハロー効果」というマーケティング理論で説明が可能です。

ハロー効果というのは「人間の心理として、ある対象を評価するときに後光(ハロー)があるとそれによって対象の印象が変わる」というものです。

これだと少しわかりにくいと思いますのでシンプルに言うと「有名人や医者などの推薦があると、それらに対する信頼性や良い印象が自分の整体院と結びつけられて、同じように信頼性や良い印象を感じてもらえる」ということです。

大手企業やコマーシャルなどの広告で好感度の高いタレントを起用するのはこれが理由です。

他の事例として政治家の演説などで有名タレントが応援に入ると、そのタレントの印象によって政治家への印象も上がります。

医師からの推薦があると、国家資格を持たない整体院でも技術力があるんだと思われやすくなります。

ただ一整体院として、有名人や医師の推薦を手に入れることは現実的に難しいと思います。

とはいえチャンスがないとは言えませんので、常にそのチャンスを意識して逃さないでください。

有名人の推薦を手に入れる方法は、下記記事の「⑤新規集客法のコンテンツを磨くことに妥協しない」の項目にて説明していますので、ぜひ参考にしてください。

整体院の経営・集客で失敗リスクを1%でも減らし成功率を高める6つのコツ

整体院は自費での施術を行う治療院ですが、整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック院なども自費の施術を行っているため非常に競合が多い業種です。 そのため「お金をかけて…

⑤希少性で今すぐ行動を促す

希少性を利用した宣伝によって、マンション整体院でも価値を感じてもらることが出来ます。

人間の心理にはスノッブ効果というものがあり、人間は「限定◯個」のような表現を見るとそれ対して価値を感じるように出来ていることをを意味します。

これをマンション整体院に転用するなら、「枠が埋まりやすく、予約が取れにくい」とか「現在既存患者多数のため、新規受け入れを制限中」などをホームページやSNSで情報を発信していきましょう。

またそれに加えて「予約は埋まりやすいのですが、重症な患者さんを優先して見ていますので、まずは一度お問い合わせのうえあなたの状況を聞かせてください」などの文言を加えることで、「予約が取れなさそうだから連絡をしない」という選択を取らせないようにすることも重要です。

まとめ

マンションの一室で整体院を開業しても集客に成功させる5つのポイントについて詳しく説明をしてきました。

今回の記事を簡潔にまとめると次のようになります。

要約

マンションの一室で営む整体院は路面店よりも集客宣伝上において不利であることは確実である。

だから宣伝や集客において、他の治療院よりも力を入れなければいけない。

特に意識することは次の5つ。

①デメリットをメリットに変える
②患者さんが多く通っているように見せる
③院内を「見える化」する
④「権威」で信頼性を向上させる
⑤希少性で今すぐ行動を促す

今回ご紹介したことはマーケティング理論の基本にもとづいたものばかりですが、マンションの一室で整体院を営むということは、そのマーケティングの基本を他院以上にしっかり徹底的にやることで、失敗リスクを減らす・成功確率を上げることにつながるということです。

受け姿勢ではなく、攻めの姿勢で宣伝・集客に向き合わなければいけないでしょう。

マンションを整体院として選ばざるをえない方は多いと思います。

その時は楽観視せずに、自分が不利な状態がいることを理解して、その不利を覆すために何を行う必要があるのかを考えて実行してください。

今回の記事をお読みいただければ、今あなたの整体院に不足しているものがわかり、何を行うべきか知ることが出来るはずです。

マンションの一室でも成功できることをあなた自信の手で証明してみてください。

投稿者プロフィール

治療院集客集団WAO
治療院集客集団WAO
治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。

有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。

当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。

2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。