治療院の集客で「ブログで記事を書く」ことは非常に重要です。
当社のクライアントでも、しっかりと継続してブログを書き続けることが出来ている院は、ホームぺージを作って6年以上経っていても集客出来ています。
一方でブログを活用していない治療院のホームぺージは、残念ながら集客力を活かせていません。
最初はブログを書くことにチャレンジする院もあるのですが、記事作成を継続することが出来ず、数回のブログ投稿で終わってしまう院も少なくないのが現実です。
そこで今回はブログの書き方に悩んでいる治療院のために、集客ブログの書き方を徹底解説致します。
この記事をお読みいただければ、あなたもブログ記事を書けるようになりますし、ブログを書くことを継続することが出来るでしょう。
治療院のブログに関する2つの悩み
ブログを書くことは集客上有効であることは頭ではわかっていても、ブログを書けない・継続できないというのが治療院の切実な気持ちではないでしょうか?
治療院側にとってブログに関しては次の2つの悩みをどうクリアするかが鍵です。
- そもそもブログの書き方がわからない
- 頑張って数回は記事を書けても、継続できない
この2つの悩みを解決することなく、ただ頭の中で「ブログを書かないといけない」と思っていると、ストレスとプレッシャーでブログを書く意欲が減少していきます。
悩みを解決するためには、治療院向けの「具体的な」ブログ書き方マニュアルのようなものが必要になるでしょう。
ブログを書けない治療院は、まずはこの2つの悩み・問題があることを把握しておきましょう。
ブログの集客効果に関する誤解
また治療院集客でブログがどんな集客効果を生むかに関して、誤解をしている方も多い印象です。
誤 → 1記事1記事を追加するごとに集客できる
正 → 記事を蓄積すればするほど集客効果が高まる
皆さんが抱えるブログ集客のイメージは、「1記事書けば1人集客できる」というようなものではないでしょうか?
しかしブログを数回書いただけでは集客効果を感じられないことが多いと思います。
それはブログによる集客というのが、記事を追加すればするほど集客効果が高まっていく尻上がり形式だからです。
ブログによる集客というのは、「ブログによるホームぺージのSEO対策効果」と「ブログの記事の良さによる集客効果」という2つの効果があります。
このどちらも即効性があるものではなく、記事を蓄積すればするほど効果が高まっていくストック型であって、即効性を期待している治療院ほど、最初数回記事を書いて効果を感じることが出来ずに止めてしまうというパターンになるのです。
ブログを書くことには練習が必要
ブログを書くことが苦手な人・ブログを書くことを継続するのが難しい治療院さんに共通するのは、「文章を書くことに向いている人・向いていない人がいる」という考え方を持っていることです。
確かに実際にブログを書くことが得意な人と不得意な人がいることがいます。
しかしそれは生まれつきの資質ではなく、「文章を書くことを練習してきたかどうか」という事の結果です。
もちろん文章を書くことのセンスを持っている人はいますが、そのような人は文章を書く練習を積み重ねた結果、センスを身に付けただけです。
ブログ・文章を書く練習
ブログを書く、つまり文章を書くための練習には2つの方向性があります。
①インプット
様々な文章を読むことで、頭の中に色々な文例が蓄積されていきます。イメージとしては自分が文章を書く際の「材料」を増やしていくようなものです。
②アウトプット
頭の中に蓄積された文例を使って、実際に文章を作成していく練習です。
椅子の材料がインプットによる文例であるなら、実際に椅子を作ることがアウトプットです。
ブログを書くことが苦手な人は、インプットとアウトプットのどちらか・もしくは両方の練習が足りていないこと大きな要因となっています。
このインプット・アウトプットという視点から、どのようにすれば治療院としてブログを書けるようになっていくのかを、具体的なマニュアルとして解説していきます。
ブログを書くためのプロセス
ではここからは、ブログを書けるようになるためのプロセスを具体的に解説していきます。
ブログを書く・書くことを継続するためには次のようなプロセスが必要になります。
ブログを書くプロセス
①日々のインプット
②ブログのネタだし
③記事の構成
④構成に沿った肉付け
⑤文章の見直し
⑥記事の投稿
プロセスごとに詳しく解説をしていきます。
①日々のインプット
文章・文例のインプットが少ないと、文章を書くこと自体のイメージを持つことができず、ブログを書くことが苦痛に感じるでしょう。
そのためには、もしインプットが不足しているのであれば、日々の生活で少しずつインプットの量を増やしていきましょう。
インプットには様々な文章を読むことが重要ですが、短文ではなく長文を読む練習をすることをお勧めします。
例えばTwitterのような短文のSNSをいくら読んでもインプットになりません。Twitterのような短文には「良文」がないからです。
ではどんな長文を読むのが良いかというと、「あなたの興味のあるジャンルの小説」が良いでしょう。
小説には様々な人間が登場します。その登場人物ごとに使う文章・文例が異なります。
また小説には登場人物の発言と地の文に分かれていて、様々な形式の文章を読むことが出来ます。
一方で新書のようなものは、あくまで書き手1人の文章・文例になります。
そのため小説を読むことの方が、文章力を上げるための材料のインプットには適しているのです。
私の実体験
読書体験のイメージがわからないと、インプットの練習が出来ないという人もいるでしょうから、ここでは著者の読書体験をお話しようと思います。
私は小学校半ばあたりから子供向けの小説を読むようになりました。
怪傑ゾロリやズッコケ3人組シリーズ・ガンバの大冒険などです。平易な日本語の文章なので、小学生でも読みやすかったので、どんどんハマっていったことを覚えています。
中学校に入ると、ミステリー小説と今でいうラノベを読むようになりました。
内田康夫による浅見光彦シリーズや、スレイヤーズシリーズなどです。
高校に入ってからはラノベは読まなくなり、ミステリー小説と文学作品を少しずつ読み始めました。
現代文の教科書に出てくるような夏目漱石や森鴎外など、いわゆる文豪の作品で様々な日本語を学びました。
今では本を読む量は減ったものの、ミステリーや芥川賞作品は読むようにしてます。伊坂幸太郎作品はほぼ全作品読んでいますし、芥川賞「推し、燃ゆ」「コンビニ人間」はかなり興味深く読みました。
私は最初は子供向けの平易な文章が入口になり、徐々に複雑な文章を読むようになっていきました。
こんな風に文章の入り口としては、子ども向けの文章が結構お勧めです。
例えばズッコケ3人組シリーズなどは、大人が読んでも面白いものばかりなので、インプットの練習の最初にはピッタリだと思います。
②ブログのネタだし
ブログのネタだしに苦労すると、どんどんとブログを書こうという意欲も薄くなっていくので、ブログのネタだしの手法を確率しておくことは非常に重要です。
ブログのネタだしの方法としてお勧めなのは、次の3つです。
①患者さんとの会話に意識を向ける
患者さんとの会話はブログのネタの宝庫です。
治療家の知識と患者さんの知識には大きな差があります。そのため患者さんから健康や施術について様々な質問を受けることでしょう。
その質問は他の患者さんも知りたいことです。情報発信する価値があるということです。
つまり患者さんからの質問というのは、そのままブログのネタになるのです。
②Googleで検索してみる
Googleでなんらかのキーワードで検索すると、「他のキーワード」という形で検索されているキーワードが表示されます。
このキーワードをブログのネタにするのもお勧めです。
例えば「整体」と検索したときに、他のキーワードの部分には「整体 効果」とか「整体 整骨院 違い」と表示されます。
これをネタとして一本記事を書けば良いのです。
「整体」というキーワード以外にも、「腰痛」とか「肩こり」など症状のキーワードなどで検索してみると、様々な「他のキーワード」が表示されるのでネタに困った時は参考にしてみると良いでしょう。
③Googleキーワードプランナーを使う
Google広告(PPC広告)の管理画面では「キーワードプランナー」というツールを利用することが出来ます。
このツールでは、「整体」「腰痛」「肩こり」というキーワードを入れると、それらのキーワードがどんな言葉と一緒に検索されているのか(キーワードの組み合わせ)、その検索ボリュームはどれくらいかがわかります。
これを利用すれば、ネタに困ることはなくなるでしょう。
③記事の構成
ブログを書ける人というのは、書く前に「構成」を準備しています。
パソコンやスマホに向かってスラスラと文章を書けているのは、この構成が決まっているからでです。なので文章を書き始める前に、記事の構成を決めておきましょう。
ただ構成をどうやって決めれば良いかわからないと思うので、そういう時は「型」を使うことをお勧めします。
文章・ブログを書く際の構成の型は次のようなものがあります。
三段構成(序論、本論、結論)
PREP法(Point、Reason、Example、Point)
四段構成(起承転結)
頭括構成
ここではそれぞれの型を説明はしませんが、検索をすればどのようなものかすぐに出てくるのでぜひ参考にしてみてください。
またこれらの他にも、「先に見出しを考えてみる」というのも構成の1つです。
例えば「腰痛 病院 行くべきか」というキーワードを元にブログを書いてみるとしましょう。
その場合、どんな見出しが考えられるのかを先に検討するのです。
・腰痛の原因って何?
・病院での腰痛の治療とは
・整体での腰痛のアプローチ
・腰痛で病院には行くべきなのか?
こうして見出しを先に作っておくと、それ自体が構成になるのでブログを書きやすくなるでしょう。
④構成に沿った肉付け
構成や見出しが決まったら、それに基づいて文章を肉付けしていきましょう。
肉付けする文章の一例を紹介しておきましょう。
・患者さんが感じやすい悩み一覧
・事例やデータ
・5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・どのように)
・記事で前提となる情報、知識
これらはあくまで一例なので、構成・見出しごとに「どんな情報が必要か」を掘り下げていけば、自然と文章は肉付けされていくと思います。
⑤文章の見直し
構成を元に文章の肉付けが出来たら、少し時間をおいてから文章を見直してみましょう。
読み直して意味がつながらない箇所はないか、接続詞などで変な箇所はないか、わかりやすくするためにもっと情報が必要な箇所はないか、誤字脱字はないか。
見直すと必ず何かしら修正した方が良い部分が見つかると思います。読みやすいブログにするために必ず見直しをしましょう。
⑥記事の投稿
文章が完成したら、ブログ記事として投稿をしましょう。
おそらく治療院のほとんどがWordpressでホームぺージを作り、そしてそのブログ機能を使っていることでしょう。
WordPressでは文字の色や大きさを変えたり、装飾を加えたりすることが出来ますが、外部ブログサービスより操作が少し難しくなっています。
文字の色を変えたり装飾をすることで読みやすくはなりますが、それは必ずやらなければいけないことではありません。
もしその作業が大変でストレスを感じるのであれば、まずは装飾することをしないで、文章そのままで投稿してみましょう。
装飾をすることより、投稿すること・投稿を継続することが最優先です。
まとめ
ブログの書き方に悩んでいる治療院のために集客ブログの書き方を解説してきました。
「文章を書くことの難しさ」や「インプット・アウトプットの重要性」「ブログを作る各ステップ」などがわかったと思います。
ブログ、つまり文章を書くことは経験がとても重要です。
文章を書くことは誰でもできることではなく、スキルを必要とすることなのです。
私は施術をすることは出来ません。それは施術を練習したり経験を積んだことがないからです。
文章を書く・ブログを書くことも同じことです。文章を書く練習や経験が少ない人にとっては、とても大変なことです。
ブログを書けない・書くことを継続出来ない治療院さんは、この記事を参考にして、どのプロセスに問題を抱えているのかを把握して、少しずつブログを書くことを練習してみてください。
最初は大変かもしれませんが、練習・経験を積めば、ストレスなくブログを投稿出来るようになってくと思います。
ブログで集客できるようになっていきましょう。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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