ホームページに内蔵されたブログを更新することはホームページのSEO対策になると言われています。
しかし最近、何度もブログを更新しているのにホームページの検索順位が上がらず悩んでいませんか?
それどころかホームページの検索順位が下がっていませんか?
確かにホームページ内蔵ブログを更新することはホームページのSEO対策にはなるのですが、その「書き方」が以前と変わってしまいました。
なので以前と同じようなブログを書いていると、SEO対策にならないどころが逆効果になってしまうケースが増えています。
そこで今回は、2021年現在で間違ったブログの書き方を紹介しつつ、SEO対策になる治療院ブログの内容をご説明しようと思います。
またこれまでたくさんブログ記事を書いてきたのに、今の基準で間違った内容になってしまった時の対処方についてもお話します。
これを読んでいただければ、あらためてSEO対策としてのブログを書けるようになるでしょうし、何を書けば良いかお困りの人も少しずつ書けるようになっていけるでしょう。
2021年時点で間違ったブログの書き方
まずは治療院がホームページのSEO対策の一環としてブログを書く際に逆効果になってしまう書き方・内容についてご紹介していきます。
間違い① 文字数少なくても良いから頻度を多くする
2・3年前までなら、ホームページのSEO対策として治療院ブログの書き方を説明するときに「文字数は少なめでも良いから記事を作る頻度を上げましょう」と伝えていました。
しかしこれは今では逆効果になりました。
今は記事の頻度が少なくても、1記事内で文章量の多い方がホームページのSEO対策になります。
例えば以前なら「1記事500文字で良いので、2日に1回ブログを記事を書きましょう」だったのが、「2週に1回で良いので3000文字以上のブログを書くようにしましょう」となりました。
これはグーグルのアルゴリズムが、「書かれた記事の中身をより重視するようになった」からです。
ある1つのテーマの記事に関して、2つや3つに分割して記事をアップする場合もあったと思います。
例えば腰痛をテーマにして、「原因」「対策」「予防」で3つのブログにしていたとします。
この場合は、3つに分けていたものを1つの記事にまとめた方が良いブログとされるようになりました。
間違い② 独自の考え方を書く
整体院・整骨院・鍼灸院・カイロプラクティックetc 治療院といってもそれぞれで業態や導入している施術法が異なります。
だから症状に対しても考え方が違ってくるでしょう。
ブログで各症状について書く時に、自分ならではの独自の考え方を書いていくことを以前ならお勧めしていましたが、今はそれが逆効果になってしまいました。
症状や健康情報に関しては、独自の内容ではなくあくまで「今の医療の考え方に基づく」ものではないとグーグルから評価されなくなりました。
これはYMYLとE-A-Tという基準が導入されたからです。
ちょっと極端な例ですが、コロナ禍の今ワクチンに対して各治療家さんそれぞれ意見をお持ちでしょう。
しかし「ワクチンは危険!」という記事を書くことはホームページのSEO対策としてはお勧めしません。これは先に挙げたYMYLとE-A-Tに反するからです。
間違い③ 記事の内容だけを精査する
グーグルの検索アルゴリズムはコンテンツ至上主義だから、中身の良い記事さえ書いていれば良い時期がありましたが、それだけではSEO対策としては不十分になりつつあります。
精査した記事を書くだけでなく、各記事でいかに自然な内部リンクを設定するかも治療院ブログSEO対策に重要になりました。
つまり、内部リンクがないブログ記事はSEO対策としては弱いということです。
過去に書いた記事と今書いている記事に関連があるかを考えなら記事を書いて、記事をアップする際には過去記事への内部リンクを自然な形で挿入していくこと有効だとお考えください。
2021年、SEO対策になるブログの書き方
2021年現在でSEO対策にはならない間違ったブログの書き方・内容について説明してきました。
次にお話しするのは「SEO対策になるブログの書き方」ですが、基本的には説明した間違ったやり方と反対のことをすればOKです。
しかしそれだけだとイメージがわかないと思いますので、理解して実践につなげやすいように具体的に説明をしていきます。
文字数の多い記事を書く
治療院がホームページ内蔵型ブログの記事を書いていくなら、文字数の多い記事を書いていきましょう。
どれくらいの文字数を目指すべきかというと、1記事3000文字以上を目指すことをおススメします。
治療院集客集団WAOのブログでは、基本的には3000文字を超える記事を書くことを心掛けています。
記事として検索順位が高くなっている「治療院がホームページSEOで確実に対策しなければならないYMYLとE-A-Tを具体的に説明します」は1万文字以上です。これで「治療院 YMYL」の検索で2位に表示されています。
3000文字を超えるブログを書くことに抵抗を感じる、もしくはそんな文字数は書けないとお感じになるかもしれません。
いきなり書き出すとさすがに3000文字の記事を書くことは難しいので、まずは「記事構成」から作ると良いでしょう。
例えば腰痛という記事について書くなら、次のような構成にします。
「腰痛に関するよくあるお悩み」
「腰痛の原因」
「腰痛が改善しない理由」
「腰痛改善に必要なこと」
「腰痛の予防法」
「腰痛関連本やyoutubeについて」
「腰痛で悩む方にメッセージ」
このような構成を考えて、各項目で肉付けをしていくと自然と3000文字を超えていくでしょう。
また患者さんの体験談をご紹介するときには、
「患者さんの体験談の書き起こし」
「治療家目線でその患者さんがどう改善していったかの説明」
「この患者さんにこれからも続けて欲しいアドバイス」
この3つを元に書いていけば、文字数の多いブログ記事になります。
つまりSEO対策になるブログの記事というのは、「1つの記事でテーマを網羅して完結するような記事」だと考えておきましょう。
腰痛なら腰痛に関してすべて網羅した記事、自院で行っている整体に関する記事ならそれをすべて説明した記事。
1日で3000文字を超えるブログを書くことは大変なので、数日に分けて書いていくぐらいで問題ありません。
医学的に正しい記事を書く
YMYLとE-A-Tという基準に則った、現代医学で正しいとされる医学を元にブログ記事を書いていきましょう。
整体院や鍼灸院などは、現代医学のもととなる西洋医学とは異なる視点に基づいた健康の考え方をしています。
その異なる視点から健康や院についてブログを書きたくなるでしょうが、そうではなくあくまで現代で認められている医学を元にブログを書いていくのです。
なので西洋医学的な考え方に基づくのはOKですし、東洋医学でも一般に認められていたりWHOなどで認められている情報に基づいているならOKです。
とはいえどうしたって自分独自の考え方が入らざるをえない場合もあるでしょう。
例えば腰痛に関する記事を書く時は、「腰痛改善に必要なこと」の部分で一般医学とは違った原因とアプローチを書かざるを得ません。
そういう場合は、なるべくその部分の文章量を減らし、他の部分では一般医学に基づいた内容にします。
「腰痛に関するよくあるお悩み」
→ここは普通の患者さんが抱える悩みを書きましょう
「腰痛の原因」
→一般医療における腰痛の原因や病名、東洋医学から考える腰痛の原因などを書いていきましょう。
「腰痛が改善しない理由」
→なるべく独自の考え方を出さずに、「西洋医学に当てはまらない原因がある」とかにしておきましょう。
「腰痛改善に必要なこと」
→ここでは独自の考え方を出さざるをえませんが、なるべく極端なことは言わず、文章量も控えめにしておきましょう。
「腰痛の予防法」
→一般医学で言われているような予防法を紹介しましょう。
「腰痛関連本やyoutubeについて」
→一般医学的から見ると誤ったものがあることをご紹介しましょう。
「腰痛で悩む方にメッセージ」
→腰痛で悩む人の気持ちに寄り添いつつ、腰痛を改善できる旨を伝えましょう。
記事ごとに内部リンクをうまく設定する
単純にブログ記事をアップするだけでなく、各記事の中に上手く他の記事やホームページの別のページへの内部リンクを設置しましょう。
実際に具体例として、当サイトのブログ記事「【2021年版】治療院集客でSEO対策以上にMEO対策が重要である理由」をご覧ください。
この記事は途中でSEO対策の限界を説明しており、そこでYMYLという言葉を出しています。
YMYLについて詳しく説明するのはこの記事の趣旨からはズレてしまうので、YMYLについて詳しく説明した記事への内部リンクを設置してそちらに誘導しています。
このような内部リンクの設置は、自然な流れであれば1つの記事複数あっても大丈夫です。
なので普段から書いた記事を覚えておいて、上手く内部リンクとして使えるかを意識しておくことが非常に重要です。
過去に書いた記事の対処法
これまでたくさんのブログ記事を書いてきて、その内容が残念ながら2021年現在では間違った内容になっている治療院さんも多いのではないでしょうか?
そのような場合はどんな対処をすれば良いんでしょうか?
対処法は3つ考えられます。
記事を削除する
残念ながら間違った内容になってしまった記事を思い切って削除することは方法として有効です。
これが一番簡単な方法だと思います。
削除後しばらくは検索順位が下がる場合がありますが、それは一時的で徐々に戻ってきますし、以前より順位も高くなっていくと思います。
イメージとしては、マイナスだったものをゼロに戻すような感じです。
リライトする
過去に書いた記事を1つ1つリライトしていくことも方法の1つです。
過去記事が多い場合はかなり時間はかかりますが、記事の削除と違ってリライトの場合は「マイナスだったものをプラスにする」ようなイメージです。
複数の記事を1つにまとめる
テーマは一緒なのに複数の記事に分かれてしまっている場合は、この記事をまとめて1つの記事に直すことも対策の1つとなります。
当ブログの「集客できる治療院ホームページを作る7つのステップ」は、もともと8つに分かれていた記事を1つにまとめました。
これもリライトと同様に「マイナスだったものをプラスにする」ようなイメージです。
まとめ
EO対策になる治療院ブログの間違った書き方と正しい書き方、そして過去記事への対処法について詳しく説明してきました。
この記事で説明したことを要約すると…
要約
頻度は減らしても文字数の多い記事を書く
医学的に正しい健康情報に基づき記事を書く
内部リンクを上手く活用する
過去記事は「削除」「リライト」「記事まとめ」の3つの方法で対処する
ポイントはすでにお話しましたが「1つの記事でテーマを網羅して完結するような記事」です。このような記事を作成すれば、自然と今回紹介した正しい書き方に基づいた記事になっていくと思います。
過去記事の多い治療院さんは、まずは過去記事の対処から始めると良いでしょう。
これからブログを書き始める治療院さんは、まずは1つの記事を時間かけて良いので完成させましょう。
1つ記事を完成させると、どうブログ記事を作成すれば良いかの見取り図が頭の中で出来上がります。
そうすると日々の生活の中で、ブログ記事の構成を考えることが出来、書くスピードも上がっていきます。
ぜひ今回の記事を参考にして、あなたのホームページのSEO対策に役立ててください。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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