2020年末のグーグルアルゴリズムの大変動において、「整体」「整骨院」というキーワードでどのようにSEO対策するかについて、ここ何回か記事でお話ししてきました。
では「鍼灸」もしくは「鍼灸院」というキーワードはどうでしょうか?
残念ながらこれらのキーワードでは、まだ明確な対策についてお話しできる段階ではありません。
ただある程度の傾向ならお話しは出来そうなので、今回は鍼灸キーワードで上位表示されているホームページの傾向についてお話ししていこうと思います。
傾向① コンテンツはクリニック寄り
「地域名+鍼灸(院)」で上位表示されているホームページのコンテンツは、ランディングページのように縦長で様々な内容が掲載されているようなものではなく、シンプルでコンテンツ量が少ないものが多いです。
クリニックのホームページには広告規制があり掲載できる内容に制限がありますが、それに近いコンテンツの方が検索力は強いような感じです。
テキスト量が少なく、ページ数も多くない。そんなホームページが優先されています。
検索上位のホームページの多くが、そのページ数が5ページ~10ページぐらいだったりします。(もちろん例外はありますが)
ページ構成としては
- トップページ
- 治療内容
- 料金
- アクセス
- スタッフ紹介
- よくあるご質問
これが基本の構成で、これに1ページ2ページぐらい別のページが作られているようなものです。
症状ページがないホームページの方が上位に来やすいと思います。
傾向② WHOが認める内容が重要
また上位表示されているホームページに掲載されている治療内容や鍼灸についての説明は、WHOで認められているものであることが検索順位に影響しているような感じです。
つまり独自の鍼灸観・独自の治療内容を説明するのではなく、「あくまでも公式に認められていること」を掲載するのが良さそうです。
対応症状などもWHOに認められている疾患を掲載するのが良いでしょうし、中医学などで一般的に考えられていることだけを書いていきましょう。
傾向③ 専門は謳わない方が吉
そして「鍼灸」キーワードで上位表示されているホームページは、「○○専門院」などとは謳っていません。
不妊専門鍼灸・自律神経鍼灸などのホームページの場合は、検索力が弱まっているようです。
ホームページ自体の訴求力を考えると「専門」と謳いたくなるのですが、SEO対策を考えるならば専門性は避けた方が良いでしょう。
傾向④ ポータルサイトは弱まっている
以前なら「地域名+鍼灸(院)」で検索した時に、エキテンやしんきゅうコンパスなどの口コミサイト・ポータルサイトがそれなりに表示されていたのですが、今はかなり減少して、1ページ目に表示されていなかったり、されていても1ページ目も下部だったりすることが多いです、
口コミサイト・ポータルサイトから自院へのアクセス流入は下がるでしょう。
鍼灸院はHPをどう活用するべきか?
今回紹介したのはあくまで傾向なので、「こうすべし」という話ではないのですが、それでもホームぺージをどう活用していくべきを考える参考になると思います。
まず検索力の強化(SEO対策)と集客力は両立しにくいということ。
またポータルサイトにも頼りにくくなったので、ホームページの有効アクセス数をいかに増やすかを改めて考えていかなければいけないということ。
PPC広告をどう利用するか、グーグルマイビジネスをどう活用するかも必須でしょう。
また整骨院のケースと同じように「鍼灸とは何か?」ということについても正確に理解していくことも必要かもしれません。
鍼灸院のホームページにとっては、集客の過渡期であることは間違いありません。自院に最適な集客法を見つけていきましょう。