整体院を経営していて「上手く集客が出来ない」「集客数が徐々に減っていった」という時には必ず原因があります。
その原因を放置したまま様々な対策をしたとしても、残念ながら対策は成功せず売上も戻りません。
集客が下がると経営者の心には焦りが出ます。焦りが出ると、普段だったら絶対に手を出さないダメな施策を導入してしまうこともあります。
以前「治療院が集客に困った時に改善すべき項目」について解説記事を書きました。
今回は治療院全般ではなく、整体院が集客出来ない・集客数が減ってきたときに見直すべき項目について解説をしていきます。
集客できなくて焦る前にこの記事にある項目を見直すことで、適切な対策を行えるでしょう。
①ホームぺージの検索順位
ホームページの検索順位が上位だったのに下がってしまった場合は新規集客数も減っていきます。
特に「地域名 整体」のようなキーワードで上位表示されていたホームページの順位が下がってしまった時には新規集客数に大きく影響します。
整体院に代表される治療院のホームページの場合、Googleの検索アルゴリズムの変更の影響を受ける場合が多いです。
急にホームぺージからの集客数が落ち込んだ場合は、ホームぺージの検索順位を確認します。
検索順位が落ちたときの対策
ホームぺージの検索順位が落ち込んだ場合の対策は2つあります。
①SEO対策を見直す
②SEO対策以外の方法でアクセス数を増やす
スタンダードな方法は、アルゴリズムの変更を研究して最新のSEO対策を行うことです。
検索順位が変わったことにより、上位に表示される整体院のホームページも変わったはずです。
上位に表示されるホームページを研究し、共通するコンテンツを見つけ、同じコンテンツを自院のホームページに追加したりぺージの構造を修正したりしていきます。
ただこの方法だとなかなか検索順位が戻らない場合も多いです。そういう時は思い切ってホームぺージのリニューアルを行うことをおススメします。
SEO対策以外の方法でアクセス数を増やすというのは、例えばGoogle広告などのPPC広告を使ってアクセスを集めたり、クチコミサイトやポータルサイトに広告を載せるなどです。
PPC広告を使えば、かけた費用分だけホームページのアクセス数を増やせます。
クチコミサイトやポータルサイトなども、上手く活用すればそこからホームぺージへの流入を増やすことができまず。
SEO対策を見直しつつ、検索順位が戻るまでPPC広告などでアクセス数を補強するという組み合わせも1つの対策だと言えます。
②PPC広告の出稿状況
PPC広告を出稿していて、それがホームぺージへのアクセス流入の主要方法であるなら、PPC広告の出稿状況を確認しましょう。
例えば競合院もあなたが出稿しているキーワードに近いもので出稿し始めた場合、キーワードの出稿単価が上がってしまって、以前より少ない出稿量になってアクセス数が減っている可能性があります。
また競合院の方が出稿単価が高かった場合は、あなたの院の広告よりも上位に競合院が表示されているかもしれません。これでもアクセス数は減少します。
またGoogle広告などのPPC広告の提供元は、仕様をたびたび変更します。その仕様変更の影響を受けて、出稿が減っていたり逆に短期間で予算が使われてしまうこともあります。
PPC広告の出稿状況を調べて、集客が減った前後で何が起きたのかをチェックし、設定を改善してみましょう。
③地域の施術料金
同じ地域の治療院に、あなたの院よりも価格の安い施術を提供する院が増えるような時も集客は落ちる傾向にあります。集客が落ちた時は一度競合院の料金をチェックしてみましょう。
これは高額な価格帯の施術を提供している整体院に起きやすいことです。
高額院の場合は、患者さんにとっては「最後の砦」という立ち位置になりやすいです。
当然患者さんは最初から最後の砦に行くことはなく、それ以外の方法(他の安い治療院)を1つ1つ試していくことになります。
地域に自院より安い施術を提供する院が増えているということは、その院を1つ1つ試す時間がかかるということで、最後の砦にたどり着くまでの時間が長くなります。
長くなればなるほど、新規集客も減っていきます。一度地域の状況を確認してみると良いでしょう。
対策
地域に自院より安い治療院が増えたとしても、自院の施術料金を下げることは難しいと思います。
このような時に出来る対策は「宣伝力の強化」です。
ホームぺージのコンテンツ力を強化したり、Googleマイビジネスに他院と差がつくぐらいのクチコミを集めたりするのは1つの方法です。
また広告費用を多くして、広告の出稿量を増やすと言うのも1つの方法です。
集客できないというのは広告の成約率が落ちていることですから、それを出稿量でカバーするのです。
経費がかかってしまいますが、すぐに効果が出るのでその場しのぎとしてはおススメです。
④オファーの見直し
初回オファーを導入している整体院は多いと思います。集客数が下がった時は初回オファーの内容を見直しても良いでしょう。
整体院というのは、整骨院・鍼灸院に比べて宣伝・集客上で不利な立ち位置にいます。
整骨院・鍼灸院は国家資格を持たないと名乗れないのに対して、整体院は国家資格は必要ではありません。
整骨院や鍼灸院は「治療」をするところですが、整体院は「気持ちよくなるところ」というイメージを持つ人も多いです。
また整体院に対しては「価格がネックである」という意見も多いです。
以上のような理由から、地域に整骨院や鍼灸院が増えた時は整体院は選択肢としては後回しになることも多いです。
そこでオファーの内容を見直して、地域で一番魅力があるオファーを提案することが出来れば、集客数も戻っていく可能性はあります。
⑤整体院であることの意味を押し出す
今は整骨院や鍼灸院でも整体を行う院も増えています。なので整体院としての意味が患者さんには伝わりにくくなっています。
また整骨院などのホームぺージでは「整骨院と整体院の違い」を説明するページを作り、整骨院の方が優れているように魅せる手法も出てきています。
そこで整体院としての意味を宣伝や情報発信で強く押し出すことで、少しでも整体院であるあなたの院を選んでもらえるようにしかけていきましょう。
整体院だからこそできることの例
時間をかけたカウンセリング
整体院だから磨ける技術力・施術力
担当が変わらず1人が同じ患者を見る
これらの文章をそのまま情報発信するのではなく、「なぜ」や「その結果どうなるか」の説明に力をいれましょう。
整体院だから磨ける技術力・施術力
●なぜ
他では治らなかった人が多く集まってくるので施術実績が違う
ゴッドハンドと呼ばれる治療家に師事。今も毎月その人の指導で整体をブラッシュアップしている
●その結果どうなるか
当院の整体なら今度こそ体が良い方向に変わることを実感できる
また症状のない状態に戻ることが出来る
まとめ
集客出来ない整体院が見直すべき5つの項目について解説をしてきました。
集客できなくなった整体院というのは、基本的に地域に競合が増えてきたということです。
特に整骨院や鍼灸院、価格の安い整体院などが増えると集客数に悪影響となります。
そのために「いかに競合よりも魅力を伝えられるか」ということが対策の基本となります。
集客に困った整体院は、今回紹介した対策5つかた見直してみましょう。90%以上のケースはこの5つのどれかを改善することで集客力を戻すことが出来ると思います。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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