こんにちは、石塚直紀です。
昨年は治療院にとって激動の年になりましたね。
検索順位が安定しない。SEO対策で何をして良いかわからない。グーグルの大変動が頻発していたからです。
2017年の12月に健康医療系の検索で大ナタがふるわれ、2018年8月に治療院の検索アルゴリズムに大変動がおこり、2018年12月6日にそこからまた変わり、なんとこの年末年始でも、またまた変わりました。
こうなると治療院のWEB集客は不安定になり、毎日経営に不安を感じているかもしれません。
そこで今回は、数多くの治療院さんの集客を見ている私が、2019年1月時点で言える、「治療院のWEB集客で必ずやっておかなければいけないこと」をまとめました。
参考にしていただければと思います。
屋号と治療内容を一致させる
整骨院の屋号でHPを作っていて、HPの内容が自費施術が多いようなものは、検索順位が軒並下がってしまいました。
院名での検索すら、表示されなくなってしまったのです。
これはグーグルの考える「整骨院」の定義が変わった、というより「厳格化」したためだと思われます。
整骨院とは「保険を使ってケガや骨折などを治療する」のように考えている可能性が高いです。
自費施術だけの整骨院のホームページの場合、整骨院としてふさわしくないとグーグルは考えているのでしょう。
そこで私のクライアントで、整骨院だったものを、ホームページ上で整体院に変えたところ、院名での検索結果が元に戻ってきました。
元に戻る期間はかなり「ばらつき」があり、2・3日で戻ったところから1か月弱かかったところもあります。
院名検索ですら表示されないのは、チラシを撒いたりPPC広告を打つ時にも悪影響があります。
屋号と治療内容の一致は、今からでもしっかり突き詰めて考えた方が良いでしょう。
SEO対策・検索だけに頼らない集客プロセスの構築
検索アルゴリズムの大変動で、治療院にとってSEO対策が非常に複雑になり、制限もされるようになりました。
そこで集客安定のためには、SEO対策・検索だけに頼らない集客プロセスの構築も必須になります。
では「SEO対策・検索だけに頼らない集客プロセス」とはどのようなものでしょうか?
PPC広告を活用する
SEO対策以外にホームページにアクセスを集める方法の代表的なものが、PPC広告です。
グーグル広告(旧名グーグルアドワーズ)やヤフースポンサードサーチと呼ばれる、検索連動型の広告のことです。
この広告がどのようなものかは、治療院さんであればどんなものか知っていらっしゃると思うので、ここでは具体的な説明は省きます。
ではPPC広告を最大限活用するには、どんなことをすべきなのでしょうか?
ランディングさせるページの充実化
PPC広告では、クリック後に自分のホームページに飛ばします。その飛ばす先のページをランディングページを呼びますが、このページの内容を充実させる必要があります。
例えば「腰痛」というキーワードでホームページに飛んできた方がが、そのランディングページで「痛みなんでも対応しています」と書かれているか、「何年も改善しないような腰痛を何百回と見てきました」と書かれているのと、人はどっちに行きたくなるでしょうか?
もちろん後者です。
PPC広告の効果を最大化するためのランディングページの要素として、次のようなものがあります。
①狙う症状に合った体験談
(坐骨神経痛なら坐骨神経痛の体験談)
②メディア掲載実績
(健康雑誌などで取材されている etc)
③専門家からの推薦
ドクター・看護師・同業者からの推薦
④狙う症状に沿ったよくある質問
②などは、よく営業電話かかってくると思います。もし料金が数万で済むのであれば、利用する価値ありです。
グーグルマイビジネス(マップ)
また去年からグーグルマイビジネス(グーグルマップ部分)の有効性が言われ始めました。
本当にこれが集客効果あるのかというと、実際にあります。
私の知っている治療院さんで、グーグルマイビジネスだけで集客出来てしまっている院さんがあります。(まあこれはこれでリスキーなので、もう少し分散しましょうとは伝えているのですが)
どうやればグーグルマイビジネスで集客出来るかというと、「クチコミ」です。
グーグルマップ部分にクチコミ投稿をすることが出来ます。これの数が多い(かつ高評価)だと、集客につながります。
クチコミと聞くと「エキテン」を思い浮かべると思いますが、今はエキテンよりもグーグルマイビジネスへのクチコミの方を優先した方が良いと考えています。
これはエキテンにはすでに何十・何百とクチコミを集めている治療院が多く、今からそこに勝つためにクチコミをたくさん集めるのが現実的ではないからです。
それよりも今はグーグルマイビジネス。これへのクチコミ集めを優先させることをお勧めします。
チラシを定期的に撒く
「WEB集客でチラシ?何言っているの、この人?」と不振に思い、私に対して不信になってしまうかもしれませんね。
しかし私は大真面目です。チラシもWEB集客を加速する重要なツールです。
なぜならチラシを見てあなたの治療院に興味を感じる人は、必ずその後にホームページをチェックするからです。
WEB集客を成功させるには、いかに「見込み度の高いアクセスを集めるか」があります。
チラシを見て興味を持った人によるホームページへのアクセスは、当然見込み度が高いです。
ホームページに代表されるWEBというのは、あくまで受け身の宣伝広告です。検索をした方にしかホームページを見てもらえません。
そうではなく、「こんなホームページがあるんですよ」とプッシュしていき、見込み度の高いアクセスを広げていくには、チラシのようなアナログの手法も非常に重要なんです。
ただし注意すべきなのは、チラシの内容です。最近は症状を絞ったチラシ出ないと効果は出にくいですが、症状によって反応は出にくいことがわかってきています。
【反応が高い傾向にあるチラシ】
腰痛系・産後の骨盤系
肩こり系(ただこれは施術料金次第です)
【反応が鈍い傾向にあるチラシ】
頭痛・自律神経・不定愁訴系のチラシ
どんな症状のチラシを作るかは、じっくりと検討した方が良いと思います。
2019年治療院のWEB集客まとめ
2019年の治療院の集客としては、SEO対策に頼り切らない・SEO対策以外のアクセス獲得方法・集客方法を増やしていくことが重要でしょう。
PPC広告の重要性はより高まったと言えます。
グーグルマップ(グーグルマイビジネス)の有効活用も重要です。
新患を多く集めるのではなく、患者定着に力を入れて経営を安定させる必要もあるでしょう。
もちろん今の検索変動が安定して、SEO対策がはっきりしたらそれを行うべきですが、現時点では不安定ではっきりしません。
SEOで集客成功していた方は、なかなかそれを捨てるのは心情的に難しいと思いますが、前提を変えて行かないと生き残っていけません。
今年の大前提は「SEOは不安定ではっきりしない」です。これを元に集客を安定化させていくことを追求しましょう。
投稿者プロフィール
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治療院ひとつひとつの特性や地域性・業種ごとの推奨マーケティング理論を踏まえた集客コンサルティングを行うプロ。
有名クチコミサイト「エキテン」黎明期に在籍し、企画立案、有料サービスのプランニング、一般店舗のコンサルタントとして集客・マーケティング業務に従事。
当時のクライアント店舗は300を超え、その大半が治療院であったため、治療院の集客を熟知するようになる。特に新規客獲得に貢献した集客のエキスパートとして2012年に独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
2021年には店舗集客集団WAOの治療院部門を独立させ、「治療院集客集団WAO」を設立。
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